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2023.08.04

【日本ワイン特集①】WINEMAN FACTORYのおすすめワインをご紹介!

日本各地のナチュラルな食文化にまつわるモノ・コトを扱うタベルとミンナヴィレッジ。
今回はそのなかでも、近年注目が集まっている日本ワインの造り手のひとり、ワインマンファンクトリーさんのワインをご紹介します!

WINEMAN FACTORY

東京三田で古民家を改装し、レストラン、ワインショップ、ワイナリーの複合店を営む井上さん。自分が飲みたくて人にも飲ませたいワインを造るというシンプルな発想からスタートしたワイン造りは、第一回目は山形県にあるYellow Magic Winaryで。第二回目は管理やコストを見直して練馬の東京ワイナリーで。そして2021年についに三田でワイナリーを構え、初ヴィンテージを叶えました。

初年度は山形県産のデラウェア、スチューベン、シャインマスカット。青森県産のスチューベン。秋田県フジリンゴ、長野県シナノゴールドなど約3500本を5坪のワイナリーで醸造しました。

Yellow Magic Winary の岩谷さんの影響が大きく、WINEMAN FACTORY のワイン造りはとてもシンプルです。

契約農家さんから届いた食べてもおいしいブドウを、たくさんのお手伝いさん達やスタッフとで、ひたすらもいで潰して醸して搾って詰めて…と言った具合です。

発酵はブドウに宿る自生酵母を頼りに、元気なブドウの糖分に酵母が活気づいて、その活気のまま詰め込まれたワイン達は瓶の中でハツラツとした微炭酸ワインになります。(時に泡が無かったりも。笑)

分けて戴いたブドウ以外の原料は何も有りません。全て素材だけで作られたワインです。

STEUBEN GRAPPOLI INTERI AOM 2022 ※泡なし

丁寧な収穫によって捨てるところのまるでない青森スチューベン1200㎏を房ごと、全房で仕込んでいます。本当は微発泡にしたかったところが、あまり泡は残らず、このヴィンテージはスティルワインに仕上がっています。

爽やかな酸のある果実味に、果梗由来の少し青さ、グリーンさがあって良い印象です。

赤ワインですが、良く冷やして、アペリティフや軽食をつまみながらのどを潤すのに最適です。食中には、少し温度を上げてグリル野菜やハーブと一緒に鶏肉・豚肉など白身のお肉と楽しんでみてください。

STEUBEN SENZA RASPO AOM 2022 ※泡なし

青森スチューベンを全て除梗して粒のみで発酵させたワインです。こちらもこのヴィンテージは微発泡にはならず、王冠ですが、ピュアで鮮やかなスティルワインになりました。

添加物も一切なく、スチューベンの香りともたつかない飲みやすさはWINEMAN FACTORYらしいスタイルです。 

和食、中華、洋食どこに登場しても食が進むオールラウンダー。出汁ものとの相性も良く、うま味がしっかりある魚介類や塩で楽しむ天ぷらなどにもピッタリの薄旨ワインです。

MBA YN & SB YG 2022

井上さんが始めて仕込んだマスカットベイリーAのワイン。山梨県産マスカットベイリーA 90%と山形県産スチューベン10%のブレンドです。甘味のあるMBAには酸もしっかりとあり、すべて除梗して果実だけを発酵させています。スチューベンを少し加えることで、発泡と質感の柔らかさが補われ、マスカットベイリーA本来の果実味を楽しめる微発泡ワインです。

マスカットベイリーAにありがちなキャンディ香は控えめで、活き活きした酸とブドウらしい果実味が楽しめます。1214℃くらいが風味を引き立つ印象ですが、あまり高めだと抜栓直後に泡があふれ出てきます。縦置きでゆっくり落ち着かせてから開けてください。

洋食以外にも和食や中華の食前におすすめです。赤身の魚のグリルやアジフライなどにも。

和牛の脂にも相性が良いので、焼き肉やシンプルにステーキなどもおすすめです。

STEUBEN YMG 2022

土屋農園さんの山形県産スチューベン100%。今年は早熟と完熟が混ざっていてアルコール度数も低めに仕上がっています。手除梗をしたあとに破砕。10日醸した後にプレスして、翌日に瓶詰めという早い仕込みで、泡を閉じ込める狙いでしたが、泡はだいぶ控えめです。

香りと酸がはっきりしていて、空気と触れてからの広がりが面白くおいしい風味です。スッキリした味わいですが、スチューベンの新しい表情を感じられます。よく冷やして縦置きしておくと、酸味も落ち着いて香りも良くなってきます。淡く瑞々しい味わいは、揚げ物や前菜の野菜やシャルキュトリにぴったりです!

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