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【滋茶園(滋賀県東近江市政所)】幻の実生栽培×化学肥料不使用でテロワールを表現するお茶

室町時代から続く茶の名産地 滋賀・政所


政所(まんどころ)、琵琶湖の東側、鈴鹿山脈から琵琶湖に注ぐ愛知川源流域の山間にある山村です。
隠れ里のような小さな集落で作られる政所茶は、茶摘み歌に「宇治は茶どころ、茶は政所」と歌われ、約600年前の室町時代から続く歴史を誇ります。
現在も農薬や化学肥料を使わない昔ながらの栽培が続けられるますが、
過疎化など様々な理由から生産量は減少し続け、一部のマニアのみが名前を知る「幻の茶」と言われています。

希少な実生茶樹がもたらす独特の個性

今や貴重な実生在来種の茶畑が集落単位で残る産地で、日本の茶畑の原風景が見られる産地になります。
現在、昭和になって普及した挿木による慣行栽培が主流となり、在来種は全体の生産量の2%ほどになりました。
実生とは種から育った植物のことで、落ちたタネが発芽して茶樹に成長するため、茶畑にはポコポコとお茶の株が生える独特の風景を形成しています。
そして、タネから育った実生茶樹は遺伝的多様性を持ち、一本一本の茶樹に個性があり、そこから政所茶独特の複雑味が生まれます。

無化学肥料栽培された古木がテロワールを表現


また、タネから生まれた茶樹は地中深くに根を伸ばし、さまざまは地層を貫き、養分を吸い上げその土地ならではの味わい、テロワールを表現するお茶になります。
化学肥料を使わない政所では、地元で「山草」と呼ぶ夏のススキや晩秋の落ち葉など地元で手に入るものを中心に施肥しています。
慣行栽培に比較してその施肥量は少ないため「旨み」は弱いですが、その分スッキリとして茶樹や土地の風味が味わえる「香り」のお茶になります。

伝統的な茶畑を残しつつ、本当に美味しいと思えるお茶を作りたい


山間の傾斜地にポコポコと茶樹の生える茶畑での作業はどうしても手作業が多くなり、大量生産ができません。
そのため、集落に約60件ある生産者は全てが兼業茶農家です。
生活をかけて取り組むわけではないので到底プロとは言えません。
しかしその反面、先祖から受け継いできた茶畑で、自分達が美味しいと納得できるお茶作りをプライドを持って愚直に続けてきた産地です。
効率や経済性を考えずに取り組むその姿は、高校球児のそれに似ています。
茶畑を守り、お茶づくりを継続してきた人たちの汗の結晶とも言えるお茶です。


さまざまなものが急速に変化していく現在において、変わらないことに価値があり、そして後世に残したいと強く思えるお茶と産地になります。
かつての日本の人々も飲んでいたであろうお茶を味わってみませんか?

商品のお届けについて

滋茶園

住所:滋賀県東近江市政所1261

連絡先:domaine.sato@gmail.com

主な取扱品:お茶

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